最低賃金はバイトやパートの時給に影響するの? 年1回のチェックで防ぐ時給トラブル

最低賃金はバイトの時給には関係ないと思っていませんか? 最低賃金は国が定める賃金の最低額のことで、正社員やバイト、パートの区別なく適用されるものです。「高校生や大学生は時給が別なの?」「研修中の時給はいつも低く設定されているんじゃないの?」「時給は毎年上がるものなの?」など、時給についてよくある疑問は、実は最低賃金と深い関係があります。そこで今回は、2019年10月の最低賃金の改定を受けて、その制度や賃金額の計算の仕方、時給額のランキング、時給が最低賃金を下回っている場合の対処についてお伝えします。毎年行われる最低賃金の改定をチェックして、適正な時給で働きましょう!

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最低賃金制度って? バイトやパートの時給にどんな影響があるの?

最低賃金制度とはどのようなものなのでしょうか? 制度のポイントになる部分に加えて、それがバイトやパートの時給にどのような影響を与えるのかについて詳しく見てみましょう。

●最低賃金制度とは? 

最低賃金制度は、最低賃金法にもとづき国が定めた最低限度以上の賃金を支払うよう定めた制度です。そして、最低賃金とは、労働者の賃金の最低限度額をさします。すべての労働者に適用されますので、正社員や派遣社員、バイト、パートなどの雇用形態の違いは関係ありません。ただし、都道府県によって最低賃金が変わりますので、その点は注意が必要です。

●2つある最低賃金

最低賃金には2種類あります。地域によって変わる「地域別最低賃金」と、産業によって変わる「特定最低賃金」です。

「地域別最低賃金」は都道府県別に設定され、産業や職種にかかわりなく、都道府県内の事業場で働くすべての労働者に適用されます。派遣社員には、派遣先の事業所がある都道府県の最低賃金が適用されます。

「特定最低賃金」は、特定の産業について設定されている最低賃金で、都道府県別に取り決めているものがほとんどです。例えば、北海道では乳製品製造業や船舶製造業など、愛知では輸送用機械器具製造業など、沖縄では糖類製造業などが該当します。ただし、例外があり、“18歳未満や65歳以上の方、雇入れ後一定期間未満で技能習得中の方、そのほか当該産業に特有の軽易な業務に従事する方”などには特定最低賃金が適用されません。

「特定最低賃金」には時間額と日額が設定されている産業もあり、時間額は地域別最低賃金より高く設定されていることが多いため、まずは働いている業界が該当するのかどうかを確認するようにしましょう。なお、特定最低賃金より地域別最低賃金のほうが高い場合には、地域別最低賃金が適用されます。

●研修中の最低賃金は?

バイトやパートを始めるとき、研修期間や試用期間中の賃金額が設定されていることがあります。しかし、その金額も基本的には最低賃金以上でなければなりません。

●金額の改定は毎年10月

最低賃金は毎年見直されています。8月頃に新しい金額が発表され、10月初旬からその金額が適用されはじめます。全国平均は右肩上がりですが、最低賃金は毎年必ず上がるというわけではありません。

出典:厚生労働省ホームページ

(https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/kijunkyoku/minimum/minimum-09.htm)

(https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=334AC0000000137#B)

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最低賃金の計算ってどうするの? 計算に含んではいけないものも解説!

最低賃金は時給で表されているので、日給と月給から最低賃金を調べる場合には計算方法があります。支払われる賃金のなかから計算に含めるものも決まっていますので、ここでしっかりと確認しておきましょう。

 ●最低賃金を計算するときに含まれる対象項目・含まれない対象項目

最低賃金の計算の前に、対象項目に含まれるものと含まれないものを確認しておきましょう。基本的には、毎月支払われる基本給と諸手当が対象となりますが、諸手当のなかには対象とならないものが3つあります。精皆勤手当と通勤手当、家族手当です。

そのほかにも、結婚手当などの臨時の賃金や1か月を超えるサイクルで支払われる賞与(ボーナス)、時間外勤務手当、休日出勤手当、深夜勤務手当などの所定外給与(勤務時間外や休日などの労働に対して支払われる手当)は対象外となります。

「最低賃金の対象となる賃金」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/kijunkyoku/minimum/minimum-12.htm)を加工して作成

 ●最低賃金の計算の仕方と具体例

最低賃金は時間額で表されますので、時給はそのまま比較ができますが、日給や月給の場合には時給に換算する必要があります。東京の地域別最低賃金の場合で具体例を見ていきましょう。(※2019年10月1日現在の最低賃金額1,013円)

時給の場合:時間給≧最低賃金額(時間額)

時給1,013円と最低賃金額を比較します。

日給の場合:日給÷1日の所定労働時間≧最低賃金額(時間額)

日給8,000円で1日の所定労働時間が8時間の場合、時給は1,000円となるため、最低賃金額の1,013円を下回っていることになります。働いている業界が特定最低賃金適用の産業に該当し、日額で決められている場合には、日給≧最低賃金額(日額)です。

月給の場合:月給÷1か月平均所定労働時間≧最低賃金額(時間額)

月給17万円(基本給14万円+職能給2万6,000円+通勤手当4,000円)の場合、まずは賃金の対象外となる通勤手当を除いて合計した16万6,000円を1か月の平均所定労働時間(160時間)で割ると、1,037円となり、最低賃金を上回っていることになります。

出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/kijunkyoku/minimum/minimum-13.htm

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発表! 令和元年度の地域別最低賃金トップ10! 

令和元年度(2019年)の最低賃金が、この10月に改定されました。最新の最低賃金の金額とそのランキングトップ10や平均値、近年の最低賃金の推移についてお伝えします。

 ●令和元年度の地域別最低賃金トップ10

令和元年度(2019年)の最低賃金は、東京と神奈川で1,000円を超えたことが話題となっています。では、全国トップ10を見てみましょう。

トップは東京の1,013円、次いで神奈川の1,011円。3位は大阪の964円で、埼玉と愛知が同額4位で926円です。以下5位千葉、6位京都、7位兵庫、8位静岡、9位三重、10位広島と続きます。

「地域別最低賃金の全国一覧」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/)を加工して作成

●最低賃金は都道府県別にランク分けされている

全国47都道府県は経済実態に応じて4つのランクに分けられ、そのランクに応じて翌年の引き上げ額が国から提示されます。その後、各都道府県の最低賃金審議会で検討され、各都道府県の労働局長によって決定されます。



「令和元年度地域別最低賃金額改定の目安について」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06020.html)を加工して作成

最低賃金の全国平均と10年間の推移

今年度の全国平均は901円で昨年度から27円引き上げられました。この10年間は、ほぼ毎年10円以上が引き上げられ、特にこの数年は毎年25円以上も上がり続けています。平成21年(2009年)の全国平均は713円でしたが、令和元年(2019年)は901円ですから、この10年で全国平均は188円上昇したことになります。

出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/)

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バイトやパートの時給が最低賃金を下回っていたらどうすればいいの?

もしバイトやパートの時給が最低賃金よりも低いという場合、どうしたらいいのでしょうか? そのような場合の対処法や困ったときの相談窓口をご紹介します。

最低賃金より低い時給で雇うのは違法で罰則がある

バイトやパートなどの時給が最低賃金より低い場合は違法です。

使用者(会社)が地域別最低賃金よりも低い金額しか支払わなかった場合には、最低賃金法により50万円以下の罰金、特定最低賃金よりも低い場合には、労働基準法により30万円以下の罰金が使用者に課せられます。

使用者は最低賃金との差額を労働者に支払う義務もあります。毎年10月に最低賃金が改定されますので、気づいたのが1月という場合には、10~12月分の最低賃金との差額が支払われなければなりません。仮に、使用者と労働者の両方が最低賃金よりも低い時給で合意していたとしても、それは無効です。

●困ったときの相談窓口は?

バイトやパートなどの立場だと、時給についてはなかなか切り出しにくいこともあるでしょう。実は使用者が最低賃金の改定時期をうっかり忘れていたという可能性もあります。まずは、自分の時給が最低賃金よりも低いことを使用者に伝えてみてください。

話を聞いてもらえない、時給を話題にできる雰囲気ではないというような場合には、自治体の労働相談窓口や労働相談センターに問い合わせるという選択肢もあります。それでも取り合ってもらえない、改善が進まないという場合には、労働基準監督署に相談してみましょう。

出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/kijunkyoku/minimum/minimum-10.htm)

最低賃金を年1回チェックして、バイトの時給と比較するのを忘れずに!

最低賃金は、年1回10月に見直されています。そのタイミングで、バイトやパートの時給が最低賃金と同額か、または上回っているかを忘れずに確認するようにしてください。毎年この時期に欠かさずチェックするようにしていれば、最低賃金が反映されていないという時給のトラブルを避けることができます。もし時給が最低賃金を下回っていたら、まず使用者に確認し、場合によっては行政機関などに相談して改善を求めましょう。最低賃金をしっかりと確認した上で、求人が豊富なdジョブをご活用ください。

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